大工道具のお話
スタッフの日常
post by 2023.05.27
こんにちは!大工の和彦です。
今日は大工道具の鑿(のみ)についてお話ししたいと思います。
大工の修行を始めてまず手にする道具が鑿です。
柱のホゾ穴を掘ったり仕口を加工したりするのに使うのですが、刃物なので
研がないと使えません。
鑿をまっすぐ研ぐのは難しくて、修行時代は朝も夜も毎日研ぎ物をしていたのを思い出します。
玄能で鑿頭を叩いて穴を掘ったりするのですが、初めの頃はよく鑿を握っている手を
叩いて青アザを作っていました。
毎日刻み仕事をしていると、どこを見ていても鑿頭を外す事が無くなってきます。
鑿は種類がたくさんあって、用途に応じて使い分けます。
叩き鑿 躯体の加工など大きな力をかける事ができる鑿
追入鑿 造作材など繊細な加工をする為の鑿
鏝鑿(こてのみ)・突き鑿・特殊な加工をする為の鑿
鑿という道具は単純な造りですが、ここには書ききれないほど非常に奥深い物です。
これらを駆使して日々の皆様のお家を建てています。
次回は鉋(かんな)の話をしたいと思います。